FEATURE
あの人にぴったりのタオルを。コーヒーみたいに綿の個性が楽しめる、渡辺パイルのタオルたち
誰にとっても身近で、ギフトでも贈りやすいタオル。
クオリティとデザイン性の高いタオルは、なにげない日常の中に贅沢感を取り入れられるギフトとしてdōzoでも大人気です。
そんなタオル、実はとっても奥が深い世界だって知ってました?
dōzo mag.の連載「WHO MADE THIS?」第2回は、第1回の《tinymame》でも取材した今治タオルのメーカー・渡辺パイルさんにフィーチャー。
今回もdōzoバイヤー・オノマエとサトウが、「タオル三兄弟」の愛称で親しまれている渡邊文雄さん・有紗さん・琴水さんに“タオル作りへのこだわり”をたっぷり聞いてきました!
左から、渡邊琴水さん・渡邊文雄さん・渡邊有紗さん・代表の渡邊千歳さん。
アーティスト・norahiさんとの、挑戦とこだわりが詰まったコラボレーション

—— dōzoではいくつかのタオルをお取り扱いさせてもらってますが、やっぱり一番人気はnorahiさんとコラボしているシリーズです。わたしも何枚か使わせてもらってるのですが、家で使うたびにルン♪とうれしい気持ちになります。
有紗さん ありがとうございます!
—— ちなみに、どういった経緯でnorahiさんとのコラボが始まったんですか?
有紗さん 実は、私とnorahiさんの最初の出会いはロンドンで。私は芸大に留学していて、norahiさんはワーホリで来ていて、ステイ先が一緒だったんです。しかも、norahiさんが「今治タオルをつくっているの?私も今治タオル持ってるよ!」って見せてくれたタオルが偶然、渡辺パイルの作ったハンカチだったんですよ。すごくびっくりして、そこから急激に仲良くなりました。

—— なんて運命的な出会い! そして「ブランドディレクター」と「アーティスト」だけじゃない関係性、ステキですね。
有紗さん 友人関係だからこそ、お互い遠慮なく思っていることが言い合えて良いものが生まれてるのかなと思ってます。
コラボの時は、最初はこちらからタオル技術における制約などはあまり話さず、まずはアーティストさんの作りたいイメージをヒアリングするようにしていて。私たちだけだと難しくてなかなか踏み込めない技術も「norahiさんが作りたいならやってみよう!」と思えて、新しいことができるんです。
タオルの土台となる下糸は、一般的には白色。でもそれをタオルの上糸と同じオレンジ色にして、端っこまで統一感を出すことで、アートとしての完成度を高めているnorahiさんコラボタオル。機械の下糸を変えるのは一日がかりの大仕事で、効率重視のタオルづくりではなかなかできないことなのだそう。
—— 技術面の挑戦も詰まってるんですね! そして柄はもちろん、パキッとした個性的なカラーリングも素敵です。
有紗さん 濃い色のタオルだと、色が抜けないようにフィックス剤というものを使用するんですけど、それを使うと今度は水を吸いにくくなってしまうんです。
今治タオルは厳しい吸水性の基準があるので、そのあたりのバランスが大変で。渡辺パイルのアーティストコラボは、そのあたりのぎりぎりのラインを攻めてなんとか実現した色なんです。


「シングルオリジン」だからこそ楽しめる、産地の個性

—— アーティストコラボだけじゃなくて、渡辺パイルさんの『ほわほわサンホーキン』や『ずっしりサマルカンド』のシリーズも私、大好きで。
「今治タオル=品質が良い」というイメージは一般的に定着しているかと思うのですが、渡辺パイルさんならではのこだわりはどんなところですか?
文雄さん シリーズの名前にもある通り“綿の産地ごとにタオルを作っている”というところでしょうか。タオル業界では“いろんな産地の綿をブレンドして1枚のタオルを作る”のが一般的なんですよ。そんな中で渡辺パイルは、パイル部分にその産地100%のタオルを作ってます。

文雄さん コーヒーやワインみたいに、綿も産地ごとに特徴があって、肌触りや吸水性が違う。さらにそれぞれの綿を活かす織り方をして、綿の個性を楽しめるようにしてるのが渡辺パイルのタオルです。いわゆる「シングルオリジン」ですね。

—— 特に人気なのはどのシリーズですか?
有紗さん 『ほわほわサンホーキン』と『しっかりサマルカンド』が購入しやすい価格帯なこともあって人気ですね。あとは『ずっしりサマルカンド』が急上昇中です。ふわふわ系が多い今治タオルの中でめずらしくて、直接さわるとその贅沢感にびっくりしてご購入くださる方が多いです。
ぱっと見は同じ種類に見えますが、産地ごとに触り心地が違いました…! 綿に、こんなに個性があるなんて。
昔ながらの機械だから作れる、今までにない『SHUTTLE 1963』シリーズ

—— 2024年にリリースされた『SHUTTLE 1963』は、そうした渡辺パイルさんのこだわりがさらに詰まったシリーズだと聞きました。
有紗さん 1963年の創業時から使っている「シャトル織機(しょっき)」を使って、ゆっくりと織っているシリーズです。糸に負担が少なく繊細に織れるので、柔らかい糸も使うことができて、ふんわりボリュームのある仕上がりになるんです。さらに、普通の織機よりも高い密度で織れるので、ぎゅっと目の詰まったタオルが織れます。
『SHUTTLE 1963』シリーズをつくる、シャトル織機。
ヨコ糸を巻き付けた「シャトル」という部品が左右に行ったり来たりして、タテ糸の間にヨコ糸を通し、タオルを織っていきます。
—— これがシャトル織機…! 手入れされながら、長年とても大切に使われてきたのがよく分かります。
文雄さん ほとんどのタオルメーカーは、シャトル織機ではなく、より効率的に生産ができる高速織機(※)を使っています。ジーンズやシャツ向けにはシャトル織機を使ってる産地もあるんですけど、タオルを作ってる工場は今ほとんどなくて。他のメーカーさんからも「え、シャトル織機でタオルを作ってるの!?」って驚かれますよ(笑)。
※高速織機は、風圧を使ってヨコ糸を運ぶため、とても高速で生産効率も良い。
—— そんなにめずらしいんですね!
有紗さん 弊社にも創業時は20台あったんですけど、もう今動いてるのは8台だけになりました。部品ももう作られていないので、どこかが壊れたら他の織機の部品を付け替えたりして、自分たちで直しながら使ってます。
私たちは中速のレピア織機をメインで使っていて、このシリーズができる前は、シャトル織機は特別な注文があったときに使う程度でした。
でも、代々受け継いできた織機で、このシャトル織機にしか作れないタオルもある。貴重な技術を残しながら、その良さをもっとたくさんの人に知ってほしいなと思って、それで『SHUTTLE 1963』シリーズを作ることにしました。

シャトル織機でタオルの柄を表現するのに必要な、「紋紙」と呼ばれる設計図のようなもの。最新機械ではデジタル化されているため、今は紋紙を作れる職人さんもかなり減ってきているそう。
—— そんな歴史のある機械で作られている『SHUTTLE 1963』シリーズですが、出来上がりは他にない佇まいですよね。絨毯のような重厚感で、かなり高級感があって。
文雄さん このタオルに使っているサンホーキン綿はもともと柔らかくてボリュームの出る綿なんですが、それをあえて2倍の太さにしてるんです。バスマットは特に、その太い糸を通常より2倍以上の密度で織っているので、合わせると全体では4倍以上の密度になるんですよ。
ぎゅっと詰まってるのに、ふんわり柔らかい。そんなタオルになるんです。
渡辺パイルの他のタオルと比べて、2倍の太さの糸。バスマットに関しては、普通は1つの穴に1本のヨコ糸を通すところを、2本通しているんだそう。さらにヨコ糸にあわせてタテ糸の密度も調整しているので、その結果、4倍以上の密度に。
—— 4倍以上の密度! だからこんなにモチモチな肌触りなんですね!
有紗さん 糸の密度が高いと、タオルの柄も綺麗に表現できます。今回norahiさんとコラボしたバスマットは特に、アート感覚で取り入れてほしくて。もちろんバスマットとしても十分に使えますが、玄関マットにしたり、壁にタペストリーみたいにかけていただいても可愛いかなと思います。

『SHUTTLE 1963』シリーズは、糸もオリジナル。染めていない綿とグレーに染めた綿を組み合わせて1本の糸にすることで、奥行きのあるグレーが表現されています。
バスマットの上下には、アートのような佇まいになるように、額縁の役割を担う白い縁が。
さらに左右の端の処理は二本針という縫製にすることで、見た目に高級感が出るだけでなく、強度も増すのだそう。バスマットはこまめに洗いたいですもんね。
—— こんな素敵なバスマット、足で踏むのがもったいない気もしますが…使い心地としてはどうでしょうか?
有紗さん 厚さがありつつも、踏むとしっかり沈むくらい、弾力があります。ホテルで使われてるような密度の高いタオルって硬い糸で作られてることが多いんですけど、そこを私たちは柔らかいサンホーキン綿で作っているので。もちろん、家族みんながお風呂上がりに使ってもしっかり水分を吸えるように、吸水性はバッチリですよ。
有紗さんとnorahiさんが巡った旅の記憶から着想されたイメージが、3つのアートピースに。
シーンや好みにあわせて、あの人の日常にぴったりのタオルを
—— 今回の取材で、徹底的にこだわりぬいて日々タオル作りをされてるんだなぁと改めて感動しました! 個性豊かなタオルが揃ってますが、みなさんのお気に入りのシリーズはどれですか?
文雄さん 僕は使うシーンによって違うんですけど、キッチンでは絶対『ずっしりサマルカンド』。家族みんなで使ってもしっかり吸水して安心できます。あと枕に敷くなら、肌触りのいい『うっとりスーピマ organic』かな。
うちの奥さんや子どもは『ほわほわサンホーキン』のバスタオルが好きで。吸水性が高いので、ふわっと肌にのせるだけで水を吸います。

—— 使うシーンによってシリーズを変えるの、いいですね!有紗さん、琴水さんはどうですか?
有紗さん うーん、やっぱり『なめらかバンガロール organic』と『SHUTTLE 1963』がすごく気に入ってます。贅沢感とかしっかり感が気持ちいいなあと。
琴水さん 私は『もふもふサンホーキン』が一押しです! 洗うと、ぬいぐるみみたいにモコモコするんですよ。そして私くらい髪が長くても吸水力がすごくあるので、髪も含めて全身、これ一枚で拭けちゃいます。

—— 見事にばらばらですね! おっしゃる通りそれぞれの良さがあるので、ギフトにするなら「新居祝いなら家族で使える『ずっしりサマルカンド』」とか「美意識の高い人には、摩擦いらずの『もふもふサンホーキン』」みたいな感じで、相手のことを想像しながらシリーズを選ぶのも楽しそうです。
有紗さん たまに、全種類のフェイスタオルを購入されるお客様もいらっしゃって。その中で特に気に入ったもののバスタオルを追加でご購入くださったりします。
3種類が試せる「トライアルセット」は渡辺パイルの公式ECですでにあるのですが、ちょうど7シリーズあるので、全シリーズ1枚ずつの「1週間セット」とかもいいかもしれません(笑)。
—— それもいいですね(笑)! 渡辺パイルさんのタオルシリーズならではの、好奇心をくすぐるようなワクワクするギフトですね。
定番ながらも奥が深い、タオルのギフト。
相手のライフスタイルや好みを想像しながらじっくり選ぶ、そんな時間そのものもステキな贈り物ですよね!
新居祝いはもちろん、結婚祝い出産祝い、「いつもおつかれさま」ギフトとしても。
渡辺パイルのタオルが、大切なあの人の日常をふんわりやさしく包んでくれるはずです😌
渡辺パイルのタオルが贈れるdōzo
👉#103 NEW LIFE GIFT!!!
👉#102 ハッピーウェディング!
👉#3 贅沢な日用品 etc.
渡辺パイル公式
👉オンラインストア
👉Instagram