
イラストレーター・tlysさんが描く「待ちに待った、秋の幸福感」
こんにちは。dozoライターのPEです☕️
朝晩の涼しさに、すっかり秋の訪れを感じますね。秋冬が大好きなので、あまりの嬉しさに先走ってセーターなんかも引っ張り出しました🧶
そんな季節にぴったりなdozo限定スマホ壁紙を描いてくださったのは、イラストレーターのtlysさん。
クレヨンや鉛筆を使ったアナログならではのタッチが印象的な一枚で、温かい飲み物やふかふかの猫など、秋らしいモチーフに心がほぐれます。
今回は壁紙の話にとどまらず、これまでの歩みやこれから挑戦したいことまで、じっくりと伺いました。
tlys1993年生まれ、山梨県出身。病院管理栄養士、デザイン事務所を経て、現在はイラストレーターとして活動中。温かみのある雰囲気を大切にしながら、Webメディアの挿絵やロゴ、ワインのラベル等クライアントワークの他、オリジナルグッズの制作販売も行う。美味しいもの、かわいいもの、動物(特に犬・猫)が大好き!。
Instagram
秋の気配を詰め込んで
↑ イラストはdōzoアプリからダウンロードできます。アプリインストールはこちらから
——今回の壁紙、tlysさんらしい“ぬくもり”が感じられます。どんな思いで描かれたのでしょう?
私、本当に夏が苦手なんです(笑)。今年の夏も猛暑だったので、基本的に家に閉じこもって涼しい部屋で過ごしていました。だから、すごく秋が待ち遠しくて。秋になるのが嬉しすぎて、サンマや読書、温かい飲み物など「秋の幸せ」をたっぷり詰め込みました。 制作中は毎日の暑さにやられていたのですが、公開される10月には涼しくなって温かいものが恋しくなるかなと。猛暑で忘れかけていたぬくもりを思い出してもらえたら、という気持ちで描きました。
——tlysさんの秋好きが伝わってきます!イラストの中でも特にお気に入りのポイントは?
猫を丸っこいシルエットで描けたところです。自宅で飼っている猫が秋になると換毛期に入って、毛がふわっとしてシルエットが丸くなるんです。その姿を表現したくて。あとはクレヨン特有の“ほっこり感”もポイントです。鉛筆で下書きをした後にクレヨンを重ねると、こすれた感じが残るのですが、それがすごく好きで。わざとこすれを残し、クラフト風の温かみを出しました。
——猫ちゃんからも体温を感じます。細部にも工夫があると思いますが、特にコーヒーカップについた口紅の跡は印象的で個人的に好きです。
嬉しいです! 実は最後の仕上げで思いついて加えたんです。「そういえばつくよなぁ」と思って(笑)。入れてよかったです。
多様な経験から育まれる、自分だけの色
——2年前のdōzoの母の日イラストではデジタル作品でしたが、最近はアナログで描かれていますよね。きっかけは何だったのでしょうか?
今年、初めて展示をする機会があったのですが、デジタルのままでは自分の中で違うなと感じて。
そこからクレヨンや色鉛筆を使い始めました。最初は白い紙を目の前にすると全然描けなかったのですが、少しずつ“自分の色”を出せるようになり、今はそれがすごく楽しいです。
コアナログ着色のきっかけになった作品
——展示が転機になったのですね。そもそもイラストを描き始めたきっかけは?
小さい頃から絵を描くことや工作が大好きでした。友達と漫画交換日記をしたり、レゴブロックをかかとにつけてヒール靴を作ったり(笑)。
でも大学に入って一人暮らしなどが始まり環境が変わると、絵を描かなくなってしまって。その後も新卒で入った会社がとても忙しくて、自分に合っていないなと思い、「自分にしかできない好きなことをやろう」と思い立ち、イラストを始めました。
——新卒で入った会社はデザイン関係ですか?
全く違って、病院で管理栄養士をしていました。現在は平日に社内デザイナーとして働き、休日は週に一度ドーナツ屋さんのお手伝いをしています。最近はご縁があり、仕事終わりに小学生向けの美術教室でアシスタントもしています。
——すごい!四足のわらじですね! 美術教室ではどんなことを?
自由画や夏休みの工作で粘土を使ったり、小さな屏風に絵を描いたり。子供たちの感性は刺激になります。ためらいなく描く姿や力強い線を見ると、大人の私も羨ましくなります。
ふとした日常に、描きたいものが溢れている
——制作のインスピレーションは、どこから生まれるのでしょう?
雑誌や美術館、他のイラストレーターさんの個展から刺激を受けています。あとは身の回りにある花瓶やお皿、クッションなど、日常の中の「かわいい」と思うものですね。日頃から気になったものを持ち歩いているノートに描きためてストックしています。
持ち歩いているノート
——日常から自然にモチーフが広がっているんですね。最近の“マイブーム”はありますか?
白鳥やフリル、馬ですね。白鳥は実家から持ってきた白鳥のペン立てがあるのですが、眺めていたらある日突然描きたくなって。それ以来、モチーフにしています。
——影響を受けたアーティストについても伺いたいです。
フランスの画家アンリ・マティスさんです。ドキュメンタリーで彼の生涯を見た時に、作品に捧げる熱量に感動して涙が出てしまい、それから大ファンに。好きすぎて、去年はフランスに行き、彼の壁画を実際に見ました。圧倒的な迫力で、息をのむほど美しく、忘れられない体験になりました。
tlysさんのアンリ・マティス コレクション
——ご自身の作品の中で特に思い入れのあるものは?
初展示で描いた「白鳥と餃子」のイラストです。餃子の羽と白鳥の羽が似ているなと思って並べたんです。普段は小さく描くのに、大きな紙に挑戦したこともあり自信につながりました。
「白鳥と餃子」
——白鳥と餃子の組み合わせが新鮮ですごく印象に残っています!他にもtlysさんの作品だとウエディングボードがとても素敵で印象に残っているのですが、依頼はどのように始まったのですか?
嬉しい!ありがとうございます。知り合いのウェディングプランナーさんからのご縁で描き始めました。最初はモデルとしてお声がけいただいたのですが、イラストを描いているというお話をしたら、ウェルカムボードを制作してみませんか?とご依頼いただき、ウエディングセットとして販売してくださることになりました。
気になる方は、個人の依頼ももちろんお受けしています!
tlysさんが描くウェルカムボード
未来への挑戦
——今までも幅広いジャンルでお仕事をされているかと思うのですが、これから挑戦したいことも教えてください。
雑誌や本の表紙など、紙媒体のお仕事もやってみたいです。もちろんWebでのお仕事もどんどんやりたいですが、紙として手元に残るものを増やしたいなと。あとは、ワインが有名な山梨に住んでいるので、ワインラベルの仕事にも挑戦したいです。以前ご依頼いただいたこともあるのですが、もっとやってみたいなと思っています!
tlysさんが手掛けたワインボトルイラスト
サプライズの気持ちが、一番のギフト
——最後に、dōzoにちなんでギフトについて伺わせてください。印象に残っている贈り物の思い出はありますか?
去年の誕生日に、夫がサプライズプレゼントをしてくれたんです。でも、実は誕生日の数日前に猫のおもちゃを取ろうとして、クローゼットを開けたら隠してあったプレゼントがチラッと一瞬見えて(笑)。なんか見ちゃいけないものを見ちゃったと思い、その時はそっと扉を閉じました。
旦那さんからのプレゼント
誕生日当日、プレゼントをくれた時はすごく嬉しかったんですが「わー嬉しい!」みたいな反応がちゃんとできてたかなっていうのがちょっと心配で…。
でも、頑張ってサプライズをしてくれてたっていうのに、すごくほっこりしました。
実は、バレてたよっていう話を夫にはまだしていないのでこの記事を読んだときにちょっとびっくりするかもしれないです(笑)。
——サプライズを仕掛けるご主人と、それをそっと胸にしまっているtlysさん。お互いを思いやるやり取りに可愛くてほっこりしました!
tlysさん、今回は素敵なインタビューをありがとうございました✨
🐟🐈 tlysさんの壁紙は、dōzoアプリからどーぞ!
tlysさんの壁紙は、dōzoアプリでダウンロードできます!
ぜひスマホに待ちに待った秋を!
■ダウンロード方法
1. dōzo公式アプリをダウンロード!
2.アプリの会員登録をして、ホーム画面を一番下までスクロールすると、「Wall Paper 今月の壁紙」が出てきます
3. 「壁紙をダウンロードする」ボタンをタップして、壁紙を表示
※過去の壁紙は「過去の壁紙を見る」をタップ→壁紙画像をタップして、壁紙を表示
4. 左下のシェアボタンをタップ→「画像を保存」で保存ができます!
📣 tlysさんの出展イベント情報📣
\10/18(土)、10/19(日)開催/
『ハタオリマチフェスティバル』
富士山の麓の織物産業が盛んなハタオリマチ、山梨県富士吉田市で開催する産地を開くイベントです。
tlysさんは、イベント限定のグッズ販売したり、人数限定でカードに似顔絵を描くんだとか!
マーケットやワークショップ、まちあるき、音楽会など様々なコンテンツで賑わう2日間に皆さんも是非足を運んでみては!
詳細はこちら👇
https://hatafes.jp/hatafes2025/
https://www.instagram.com/hatafes_fujiyoshida/
Text:PE
Edit:dōzo編集部
Photo:tlysさんご提供