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平野晶さんが描く、“記憶の中の心地よさ”の正体《dōzo art club》
 

平野晶さんが描く、“記憶の中の心地よさ”の正体《dōzo art club》

Editer:dōzo編集部

こんにちは、dōzo編集部です🌿今日から5月ですね。

5月の壁紙を手がけてくださったのは、イラストレーターの平野晶さん。いちごや草花、鳥たちがやさしい色合いで描かれた今月の壁紙は、見ているだけで心がふっと軽くなるような一枚です。

そのやわらかな心地よさは、平野さんが「記憶に残った感覚」を大切に描いているからこそ生まれるもの。今回は、そんな壁紙に込めた思いや、平野さんのものづくりの原点についてお話を伺いました!

平野晶

平野 晶1993年千葉県生まれ。テキスタイルデザインを学び、主に植物をモチーフにドローイングやプリントの制作をしています。
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ゴールデンウィークの思い出を、ひとつの景色に

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—— 今回の壁紙は、見ているだけでどこかへ出かけたくなるような、明るく楽しい雰囲気が印象的でした。どんなところから発想されたのでしょうか?

5月なので、まずゴールデンウィークの空気感を描きたいと思いました。これまでの自分のゴールデンウィークを振り返ると、遠出をした年もあれば、近所でのんびり過ごした年もあって。

今回は、そのいろんな記憶を少しずつ集めるような感覚で描いています。たとえば、いちごは昔いちご狩りに行った思い出から。鳥や鉢植えは、近所で見かけた自然の記憶から。茶色い動物は、アルパカ牧場で見た座り方が印象的だったアルパカから。ひとつの出来事を描くというより、いくつもの楽しかった感覚を集めて一枚にしたイメージです。

—— なるほど、具体的な一日を描いているわけではないんですね。

そうですね。「あの日の風景」というより、“ゴールデンウィークっていいよね”という気持ちそのものを描いている感じです。

—— 今回の壁紙は、絵として楽しめるのに、テキスタイルのような雰囲気も感じました。

ありがとうございます。私はよく“柄と絵の中間”みたいなものを意識していて。たとえばテキスタイルの柄なら、同じモチーフが規則的に並ぶことが多いと思うんですが、そこに少し違う形や向きを混ぜると、絵としての面白さが生まれるんです。

今回もいちごをたくさん描いていますが、全部同じではなくて、少しずつ違う。そうするとリズムが出て、“整いすぎない心地よさ”が生まれる気がしています。

写実的にそっくり描くというより、“いちごらしさ”みたいなシンボリックな形で表現するほうが好きなんです。少ない情報でも伝わる形にすると、柄としても馴染みやすくて。

前職で服飾雑貨の企画職をしていた時に、柄を描くのがとても上手な先輩がいて、その人の表現に影響を受けました。シンプルなのにちゃんと伝わる、そのバランスがすごく素敵だなと思っていて、自分もそういう描き方に惹かれるようになりました。

—— スマホの壁紙として、何度見ても飽きない感じがありますよね。

壁紙って一日に何度も目に入るので、主張しすぎず、それでいて見ていて楽しいものにしたいなと思っています。だからこそ、「柄のように馴染むけど、絵としても楽しい」バランスを大事にしています。

一番楽しいのは、心地いい色を探すとき

 
—— 平野さんの作品は、色づかいが本当に印象的です。色はどのように決めているんですか?

私は、モチーフより先に色を考えることが多いんです。制作する中で「この色いいな」と思ったものはストックしていて、色の見本帳みたいに残しているんです。

その中から今の気分に合うものを選んで、切ったり並べたりしながら「今回はこの組み合わせでいこう」と決めていきます。今回も、いちごの赤だけじゃなく、黄色ややわらかいピンクを入れて、元気だけどやさしい色合いになるよう意識しました。

—— 色から空気を作っていくんですね。

そうですね。色の組み合わせで、その絵の空気感が決まる気がしています。見ていて心地いい色を探すのが、制作の中で一番楽しいかもしれません。

プッシュピン・スタジオに学んだ、色が響き合う感覚


—— 色づかいに影響を受けた作品や存在はありますか?

アメリカのプッシュピン・スタジオにはすごく影響を受けています。作風自体は私とは違うんですが、色の合わせ方が本当にきれいで。鮮やかなのに不思議とまとまっていて、見ていて気持ちいいんです。その感覚にずっと憧れています。

—— 色が共鳴しているような感じでしょうか?

そうですね。単にきれいな色を使うというより、色と色が自然に響き合っている感じがすごく好きで。私もそういう、見ていて気持ちのいい色の関係性を作りたいと思っています。

描いているのは、目に見えたものではなく残った感覚


—— 平野さんの作品は、風景そのものというより、そのとき感じた空気を描いているように感じます。

たしかに、見たものをそのまま描くことはあまりなくて、記憶に残った印象や感覚から描くことが多いです。

時間が経つと、細かい情報は薄れていくけれど、「ここが好きだった」という感覚だけ残るんですよね。私は、その残った感覚だけを取り出して描いているのかもしれません。

—— 記憶を再編集しているような感じですか?

そうですね。たとえば旅行から帰ってすぐ描くと、具体的な風景になるんですが、時間が経ってから描くと、印象に残った部分だけが残るので、自然と抽象的になります。そのほうが、自分の中で大事だったものが見える気がしています。

日常の中の小さな違和感が、作品になる


—— 普段のインスピレーションはどこから得ていますか?

街を歩いていて「なんかいいな」と思ったものですね。植物の置き方や鉢植えだったり、古い設備の錆び方だったり、建物の色の組み合わせだったり。特別な景色じゃなくても、“なんか気になる”ものがたくさんあるんです。

—— 違和感みたいなものに惹かれるんですね。

そうかもしれません。整いすぎていないものとか、少し不思議なものとか。そういうものに目が留まると、「これ描きたいな」と思います。

暮らしの中にある絵を作りたい


—— 今後挑戦したいことはありますか?

もっと暮らしに馴染むものを作りたいです。毎日使うものの中にイラストがあると、ふとした瞬間に気持ちがやわらぐ気がするので、生活の中に自然に溶け込む表現を増やしていきたいです。たとえば、まな板みたいな毎日使うものにイラストを入れられたらいいなと思っています。料理をするときにちょっと気分が上がるようなものが作れたら素敵ですよね。

あと、これからはもっと人も描いてみたいです。髪型や服装、表情など、人にはいろんな要素がありますが、その中でどこを残してどこを省略するかを考えたいなと思っていて。その人らしさや空気感が伝わるような、人の表現にも挑戦していきたいです。

「あなたのことを考えたよ」が伝わるギフト


—— 最後に、印象に残っているギフトを教えてください。

高校生のとき、友達からスニッカーズを20本くらいもらったことがあります(笑)。当時、痩せてガリガリだったので、「もっと食べなよ」という気持ちだったみたいで。
面白かったけど、それ以上に、自分のことを考えて選んでくれたのが嬉しかったです。高価なものじゃなくても、相手の気持ちが見えるギフトって、すごく特別ですよね

—— 平野さん、たくさんお話を聞かせていただきありがとうございました✨

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Text / Edit:dōzo編集部
Photo:平野晶さんご提供

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