INTERVIEW
こだわり派なファミリーへの出産祝いに! 大人目線も大切にするブランド『tinymame』
dōzo編集部がいま注目するブランドにぐぐぐっと迫って取材していく連載「WHO MADE THIS?」がスタート🎉
記念すべき第1回は、今年6月に誕生したばかりのベビー・キッズ向けブランド《tinymame / タイニーマメ》。今治のテキスタイルメーカー・渡辺パイルがクオリティとデザインどちらにも徹底的にこだわって作った、出産祝いやキッズへのギフトにぴったりのブランドです。
今回はdōzo編集部オノマエ・サトウが、愛媛県の事務所と工場に突撃取材! ディレクターの渡邊有紗さんに、ねほりはほりお話を伺ってきました🎤
いい意味で「子どもっぽくない」デザイン

—— 《tinymame》は、スタイやフードタオルといった定番アイテムが中心ですが、あんまり他のブランドにはない落ち着いた雰囲気ですよね。大人も身に付けたくなるような、素敵なカラーリングです!
ありがとうございます。子どもが身に着けるものではあるんですけど、選んでくれる大人の目線も大事にしたいので、いい意味で子どもっぽくない、モダンな印象にしたくって。それでいてファッションとして色も楽しめたら良いなと思って、ニュアンスカラーやモノトーンで作りました。
柄ものは、私たちのものづくりの拠点となる瀬戸内の自然をモチーフにしています。みかんや葉っぱが描かれた『play』シリーズと、瀬戸内の波を表現した『swim』シリーズは、柄自体はポップなんですけど、織りの凹凸だけで柄を出すことで、大人っぽく仕上げてます。

ディレクターの渡邊有紗さん
—— 普段使いはもちろんですけど、ちょっと良いレストランとか、おめかしの時にもぴったりですよね。
特に、生地の柔らかさをダイレクトに感じることができる無地の『feel』シリーズは、よりモダンな雰囲気にしているので、親御さんのお洋服とも馴染みやすいと思います。
私自身がシンプルなものが好きなんですが、グレー調のスタイやフードタオルって、探しても意外となくて。バリエーションの一つとして作りました。
無地の「feel」シリーズは、チャコール・ナチュラル・グレーの展開。モダンなファッションが好きなママパパへのギフトにぴったり。
なが~く使える、こだわり品質

—— とにかく生地がやわらかくて気持ちよくて、ついずっと触っちゃいます(笑)。デザインが素敵なだけじゃなくて、生地のクオリティが高いのも、やっぱり今治タオルを長年作ってきた渡辺パイルさんならではですよね。
赤ちゃんや子どもの繊細な肌に直接触れるものなので、品質にはやっぱりこだわりたくて。《tinymame》のアイテムは渡辺パイルのタオルの中でも肌触りの良い、希少な綿を使った100%オーガニックの『なめらかバンガロール organic』シリーズと同じ素材を使っています。
《tinymame》を手掛けるテキスタイルメーカー・渡辺パイルは、1963年創業。今も愛媛県今治市の自社工場で、一点一点丁寧なものづくりをされています。
—— 「今治タオル」の認定基準はかなり厳しいと聞いてますが、ベビー・キッズ用品だからこそのメリットはどんなところでしょうか?
吸水性が良いので汗やよだれをしっかり吸ってくれますし(今治タオルは「水に1cm角のタオル生地を浮かべて、5秒以内に沈み始めることができたら合格」という吸水基準があります)、あとはホルムアルデヒド検査もしています。そのあたりも安心できるかなと思います。
—— 赤ちゃんや子どもに触れるものだからこそ、安心できる“お墨付き”ってかなり大事ですよね!
母と息子で、いっしょに商品開発

—— 今治タオルを作ってきた渡辺パイルさんが、どんな経緯で《tinymame》を作ることになったんでしょうか。
わたし自身が息子を妊娠して、必要なものをリサーチしている中で、「国産で、オーガニックで上質な綿を使っていて、かわいい色と柄を楽しめて…っていう条件全部に当てはまるベビーブランドって、なかなか無いんだな」ということに気が付いて。
かわいいデザインのものはたくさんあるんですけど、生まれたての赤ちゃんってすごく繊細な肌なので、生地も上質なアイテムが作れるとすごくいいなあ、ってところから始まりました。
—— 有紗さん自身の妊娠がきっかけだったんですね。
はい、息子といっしょに成長したブランドです(笑)。妊娠が分かって、7ヶ月目くらいから企画に入って。生まれた頃からちょうどサンプルを作るぞというぴったりのタイミングだったので、たくさんのパターンを作って息子でテストしました(笑)。
あの時は、めまぐるしかったですね…。でも、その時の自分がまさに商品を使うターゲットユーザーだったおかげで、「この部分、もっとこうだったらいいな」ってリアルに感じながら商品を作ることができました。
カラー展開もたくさんの候補の中から、迷いに迷って選ばれたそう。
—— 息子さんでテスト! 二人三脚で商品開発したんですね。
例えば、ベストやスタイにあるスナップボタンの裏面は「裏地をつけてないパターン」「裏地をつけたパターン」「芯地(強度を増すために使う生地)のある裏地をつけたパターン」と3つ作って、息子に着てもらって試していって。
子育て中は時間との勝負だから、お着替えの時にどうしても引っ張っちゃったりするし、ガンガン洗濯したいので、安心できる強度を保ちたいんですよね。
その結果、「芯地のある裏地をつけたパターン」がやっぱり一番安心できたので、手間もコストもかかるけど、それに決めました。
最終的に決まった「芯地のある裏地をつけたパターン」は、スナップ部分が三層構造になっているので強度バツグン。かわいいうえに丈夫って、とってもうれしい!
タオルのフリンジの部分には、普通のフリンジではあまりやらないという「千鳥」の縫製が。これによって、赤ちゃんが口に入れたり引っ張ったりしても糸がほどけにくいそう。
リブ部分も、柔らかさや肌触りにこだわって100%オーガニックの糸に。
—— 細部まですごいこだわりですね!有紗さんがリアルタイムのママ目線で作ったからこそですね。商品ラインナップも、育児を通して決めていったんでしょうか?
はい、おくるみに使えるフードタオル、スリーパーに使えるベスト、あとタオルとスタイは一日に何枚も使っていたので、絶対に作りたかったですね。
ちなみに《tinymame》はベビーからキッズまで長く使えることを大切にしたかったので、あえて「フードタオル」と「ベスト」という名前にしています。
そして、フードタオルは年齢を問わず、ベストは4~5歳まで使えるサイズ感になってます。そこにもこだわって作りました。
1歳と4歳のモデルさんで、同じサイズのベストを着るとこんな感じに。ちなみに男の子モデルは、なんと有紗さんの息子さん!
親子で長く楽しめるギフトに
—— ギフトボックスもとてもかわいいですよね。赤と生成りのカラーリングや、アーティスト・norahiさんが手掛けたロゴも素敵です。
ブランド名の《tinymame》が「ちっちゃなお豆ちゃん」っていう意味で。わたしが妊娠中に息子のことを「豆ちゃん」って呼んでたんです。norahiさんにはそんな豆ちゃんをイラストにしてもらいました。
あと、息子が1歳になる頃、アメリカのコロラド州のレッドロックスという自然豊かな土地に一緒に行ったんです。「子どもには《tinymame》のアイテムに触れて、自然の豊かさを身近に感じてほしいな」という想いを持っていたので、目の前に広がる雄大な自然を見た瞬間、キーカラーになる色はレッドロックスの赤土の色に決めました。商品周りのタグやボックスにも使っていて、どの色にもマッチする赤色で気に入っています。
—— とても素敵なエピソード…! 有紗さんの母親としての気持ちがギュッと詰まってるんですね。
箱の中にまでnorahiさんのイラストが🌷
—— ちなみに、出産当時の有紗さんがプレゼントされるとして、どのアイテムがリアルにうれしいですか?
やっぱりフードタオルですかね。おくるみにも、ブランケットにも使えるし、たくさん使ってました。そして今は息子が2歳近くになって、バスタオルとして使ってます。お風呂上がりにフードをポンっと被せながら拭くと床に落ちないし、すぐ拭けます!すごく使いやすいんです。
スタイも一番よだれの出る時期だと5枚とかセットでもらえたらすごくうれしいんじゃないかなと思います。一日二回は最低でも替えるので。
スタイとタオルのセットはお母さんもお揃いで使えるので、嬉しくて温かい気持ちになります。
「feel」のスタイは、前後どちらにも着けられるデザイン。丸襟のようなきちんと感があって、お出かけの時にもおすすめです。
—— まだ立ち上がったばかりのブランドですが、これからの展開について考えていることはありますか?
年にひとつは新しい柄を発表したいなと思っていて。来年もさっそく2つの柄を構想してます。
あと、ありがたいことに大人用はないの?って声も沢山いただくので、子ども用と同じ生地で大人用のバスローブとかマザーズバッグを作って「親子セット」みたいなのも、いつか作ってみたいなと思ってます!
—— 親子セット、素敵ですね! dōzoでもぜひ取り扱いたいです。楽しみにしてます!
安心できるクオリティも、大人目線で楽しめるデザインも、どちらもこだわりたい人にぴったりの《tinymame》。
これから出産祝いやキッズへのギフトを探す時は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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