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水を究める《五洲薬品》のゆあがり飲料が、サウナ後の体にすーっと染みわたる理由
 

水を究める《五洲薬品》のゆあがり飲料が、サウナ後の体にすーっと染みわたる理由

Editer:dōzo編集部

富山といえば「薬売り」と「おいしい水」。《五洲薬品株式会社》はそのふたつを掛け合わせ、1946年の創業以来、医薬品や化粧品、飲料、ミネラルウォーターなどの商品で、人々の美と健康に貢献してきました。

そして、70年の歴史がある入浴剤「桃源」のブランドから、天然水や海洋深層水を使った「ゆあがり飲料」が2025年11月に新発売されました。サウナやお風呂で安心して整うための水分補給に欠かせない、いま注目のアイテムです!

「ゆあがり飲料」の特長や開発秘話を伺うため、 水と海をこよなく愛す執行役員で研究開発部部長の佐伯行紀さんと、営業部係長の金枝剛司さん、田中麻耶さんにお話を伺いました。

↑ 左から金枝係長、佐伯部長、田中さん。

「世界へ羽ばたく」願いを込めて


——
まずは社名の由来を教えていただけますか?

佐伯:
「五洲」というのは、五大陸と四つの海を意味する「五洲四海」という言葉から来ています。創業者が戦前、上海で医薬品を届ける仕事をしていて、戦後に日本へ戻り「再び世界へ出たい」という熱い思いを込めて製薬業を始めました。

——どんなものづくりを得意とされているのでしょうか。

佐伯:当社は、企画から開発、デザインまですべて私たちが手がけたものを、それを活かしてくれる会社に提案して、お客さまのブランドで売っていただくことを得意とする会社です。ですから、我々が製造していても、一般の方はそうと知らずに使っていただいている商品が、実はたくさんあるんですよ。

——縁の下の力持ちのような存在ですね。富山市郊外の森のある広大な敷地に工場があり驚きました。

↑ 佐伯部長に工場内を案内していただいた。そばには歴史あるお寺や神社もあるそう。

 佐伯:創業者の先祖からの持ち山があり、かつて湯治場があったところに千里工場があります。300メートルほど掘ったところ、シリカを豊富に含み、のちに温泉の指定を受けるようないい水が出ました。ここは、富山県に2箇所しかない「自然環境保全地域」に指定され水源の環境としても申し分ないところです。

まだ「水を買う」という習慣がない、高度経済成長期の1977年に、当社はミネラルウォーター事業を始めました。安心できる水を届けたいという思いからでしたが、周りからは「富山で水を売るなんて、気がおかしくなったか」と言われたこともあったようです(笑)。

↑ 千里の山は天然記念物モリアオガエルの生息地でもあり、幸運を迎えるさまざまな表情のカエルの置物がある。

—— まさにミネラルウォーター界の先駆者なんですね。

佐伯: 創業者が上海にいたとき、衛生状態の悪い水で命を落としかけ、蒸留水に救われた経験がありました。人間の体の60%ぐらいは水ですから、体と水のつながり、水の大切さを非常に実感したのだと思います。
そこから、「水を究める」というスローガンを掲げ、さまざまな研究と商品開発を行ってきました。

水への愛はさらに深く、「海洋深層水」を研究


——
その探究心が、海洋深層水にもつながっていくわけですね。

佐伯:そうですね。生命は海から誕生したと言われており、人間の体液成分は、実は古代の海水とほぼ同じなんです。富山湾はその独特な地形から、水深300メートル以深で非常にクリーンかつ安定した「海洋深層水」を採水することができます。

この母なる海の力を活かすべく「いつか海の水を研究したい」と思っていたところ、富山県から声をかけていただきました。以来、研究を重ね、スポーツ飲料や化粧品、そして今回の「ゆあがり飲料」へと応用してきました。
人は汗をかくと水だけでなく電解質も失われるため、水だけを飲んでも体内バランスは回復しません。だからこそ「体液に近い水」が理想的なのです。

当社では、海洋深層水を活用した経口補水液で臨床試験を行い、熱中症や脱水状態に適した特別用途食品の許可も受けています。今回のゆあがり飲料も、サウナ後や汗をかいた後の水分補給としてもおすすめです。

——自然の恵みを活かしたエビデンスのある商品なんですね。ところで、お話を聞いていると「海」がお好きな感じが伝わってきます。

金枝: 佐伯部長はプライベートでもヨットレースで優勝して新聞に載るような人なんです(笑)。

——それはすごいですね。

佐伯: ははは、海坊主です(笑)。学生時代は太平洋側の海で毎日のように波乗りをして、富山ではセーリングやヨットレースなどにも出場し、現在は富山県セーリング連盟の副理事長を務めています。母なる海ということを、何十年にわたり実感してきました。

香料ゼロ!「引き算」が生むサウナドリンクの正解


——
そんな「水のプロ」が満を持して放つのが、この新しい「ゆあがり飲料」ですね。パッケージには「桃源美女」が描かれていて、黄色と水色のイメージも爽やか。サウナやお風呂のあとに自然に手に取りたくなります。

↑ 60年以上のロングセラー商品のパパヤ桃源。

金枝:ありがとうございます!「桃源」ブランドから飲料を出すのは初めての試みです。富山県総合デザインセンターさんからお声がけいただき、サウナプロジェクト(※)に参画して完成させた商品です。

※富山県総合デザインセンターのサウナプロジェクト:富山県が掲げるウェルビーイングの実現の鍵の一つとしてサウナに着目。富山の豊かな自然環境や文化を丁寧に織り込み、一時的な流行に終わらない「富山×サウナ」の新たな価値を創出しようと、プロダクト開発、イベント企画など、さまざまなプロジェクトが進行中。

当初は天然水でと、いうお話でしたが、サウナ後は脱水になりますから、電解質を補える飲料の方がいいのではと開発しました。
このデザインも、ゼロから新しいものを作る案もありましたが、70年続く「桃源」ブランドの文脈を大切にして、あえてこのレトロなイラストを活かすことにしました。サウナハットを被せた案なんかもあったんですよ。全て社内のデザインチームが手がけています。開発にあたっては、県内のサウナや温浴施設の皆さんからのアドバイスもいただきました。

田中:2025年11月26日(いい風呂の日)に発売したのですが、県外の温浴施設さんからの反応がすごくよかった。いままでのスポーツ飲料系のパッケージよりも「あ、お風呂あがりに良さそう」と直感的に手に取っていただけるようになりました。

——成分にも、相当なこだわりが詰まっているとか。

佐伯:サウナでスッキリした後に、口の中に化学物質的な香りが残るのは気持ち良くないですよね。この業界では珍しく、香料を一切使っていません。
5つの基本味(甘味・酸味・塩味・苦味・旨味)を徹底的に研究し、クエン酸の程よい酸味で、糖質を控えた低カロリー、そして、香料なしでスッキリしたおいしさを実現しました。一般的なスポーツ飲料とはメカニズムが全然違う商品なんです。
ミネラルウォーターは別として、多くのメーカーは水を“ただのH₂O”として扱い、水を純水にして、そこに、さまざまな添加物を入れることが多いのです。でも水には個性があり、富山の天然水、海洋深層水、それぞれの力を活かしたいと考えています。

当社はこれまでいろいろと研究し、富山湾の非常にきれいで安全性が高く、栄養が豊かでミネラルのバランスがいい海洋深層水を、体液に馴染みやすい濃度に合わせています。ですから、シリカの多く入ったいい天然水と、海洋深層水の両方のいいとこ取りをした、なかなかない商品になっていると思います。

——確かに、後味がスッキリしていて、スーッと体に染み込む感じがします。

佐伯:多量の発汗は非常に危険な状態なので、「ゆあがり飲料」を大切な水分補給の一つとして考えていただき、安心・安全にサウナを楽しんでもらえたらと思います。

田中:2026年は「026(オフロ)」の年ということで、この一年は飲料でも温浴文化を盛り上げていきたいです!

——科学的なエビデンスに基づきながらも、爽やかな飲み心地で気軽に手に取って欲しいとの思いが込められていることがよく分かりました。今日はすばらしいお話をありがとうございました!

Text :タダカツ
Photo:田川紘輝
Edit:dōzo編集部

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